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(2015年7月より不定期掲載)
日本と韓国の裏側で暗躍する秘密情報機関JBI…
そこに所属する、二人のダメ局員ヨタ話。
★コードネーム 《 サイゴウ 》 …仕事にうんざりの中堅。そろそろ、引退か?
☆コードネーム 《 サカモト 》 … まだ、ちょっとだけフレッシュな人だが、最近バテ気味

韓国映画の箱

(星取り評について)
(★★★★ … よくも悪くも価値ある作品)
(★★★ … とりあえずお薦め)
(★★ … 劇場で観てもまあ、いいか)
(★ … DVDレンタル他、TVで十分)
(+1/2★ … ちょっとオマケ)
(-★ … 論外)
(★?…採点不可能)

『ハート泥棒を捕まえろ!』(2013)★ [韓国映画]

原題
『캐치미』
(2013)
(韓国一般公開 2013年12月18日)

英語題名
『STEAL MY HEART』

日本公開時題名
『ハート泥棒を捕まえろ!』
(日本公開 2015年5月9日)

CATCH.jpg

(STORY)
イ・ホテ(=チュウォン)は検挙率100%を誇る凄腕のプロファイラーだったが、私生活では独身貴族を楽しむオタクな趣味の人でもあった。
時間があればガンプラ(※)作りに励み、家にはそのコレクションがずらりと並んでいる。
(※)言わずもがな、日本の某玩具メーカーが発売している看板製品のこと

ある重要事件の張り込み中に容疑者が同じ車に2度跳ねられるという事故が発生するが、口封じの疑いが掛けられる。

プロファイルを命じられたホテは得意の推理で事故を起こした車と持ち主の家を突き止めるが、そこで出会ったのは、かつて大学時代に付き合っていた初恋の人、ユン・ジンスク(=キム・アジュン)だった。
だが、その思い出はホテにとって触れられたくないトラウマでもあった。

捜査を進める内に、ホテはジンスクが古美術専門の有名な泥棒であることに気がつくが、そのことを警察側に隠してしまう。
微妙な立場に立たされたホテはジンスクを自宅に匿い、二人の奇妙な同棲生活が始まる。

大ボケなジンスクにホテの優雅な独身生活は破壊されてゆくが、彼女は一筋縄で行かない狡猾な悪女でもあった…

過去をいつまでも引きずる男子と予測不可能な小悪魔女子が繰り広げる、恋の「Catch me」。
サイゴウ
「意外性も何もない、年に必ず何本か出てくる凡庸なデートムービーだな。まあ、堅実な出来栄えだけど」

サカモト
「とは言っても、キム・アジュンやチュウォンのファン以外は全然食指が動かない映画ですけどね。デートムービーとしては無難ですが…」

サイゴウ
「こういうタイプの映画って、『恋愛の温度(연애의 온도)』みたいな【ブロックバスター偽装系】の拾い物が時折出てくるから、決して蔑ろにはできないんだけど、この『キャッチー・ミー』は、そんな腹黒い企みを微塵も感じない。ただ、凛とした商業作品としての潔さがあったので、印象だけは悪くなかった」

サカモト
「キム・アジュン演じるジンスクは凄腕女泥棒という設定なんですけど、全然そうは見えませんし、そういうシーンもほとんどなくて、登場人物のディテールはセリフの説明ばかり。話が【凄腕プロファイラーVS美人泥棒、恋の駆け引き】に全くなっていないんですけど、それって、この映画では最初からどうでもよかったのでしょう」

サイゴウ
「野郎が惚れた女にノラリクラリと逃げられ続け、どう捕まえるか?物語はそれだけ。そのままズバリ、題名通りの【Catch me】な内容。でも、その様子は間抜けでダラダラなので、そのユルユルな【Catch me】ぶりに価値を感じられるか否かが、この映画をどうか感じるかの境目じゃないかな?ちなみにオレは退屈で仕方なかったよ」

サカモト
「タイトルの【Catch me】には忠実だったとは思いますよ。【Catch me】という言葉の前に、キャラクターや物語は全く無意味にしか見えなかったりしますから、話の良し悪しなんか、どうでもいい作品だったのかもしれませんね」

サイゴウ
「これといって何も起こらないまま、ダラダラと115分もやったのは偉いけどな。観る方はシンドいけど…」

サカモト
「主演のキム・アジュンは『私のPSパートナー(나의 PS 파트너)』辺りから、女優としての立ち位置が変質しつつあるのかな?なんて思っていたのですが、今回は存在感の無さが半端じゃありません。まるで幽霊みたいです。三枚目役なのはいいとしても、演じるキャラクターが大ボケ過ぎて最後までよく分かりません」

サイゴウ
「でも、そのつかみどころの無さが【Catch me】というコピーそのままだったのかもしれないけどな」

サカモト
「相手役のチュウォンも、なんだか普通過ぎて、彼を主演に据えることにどういう意味があるのか、これまたよく分かりません。彼も役をそれなりに面白おかしく演じていますが、【どこにでもいる俳優】っていう感じしかなくて、さっぱり印象に残りませんでしたね」

サイゴウ
「チュウォンはTVドラマで活躍しているから、それが主演に抜擢された一番の理由だったんだろ。今回は残念ながら底が浅くて役に意外性がない。でも、これまた、商業映画としての堅実さであり、その裏返しなんだろう」

サカモト
「彼演じるホテがガンプラマニアっていうのは、いかにも今風の韓国男子らしいディテールですけど、果たしてこれを笑っていいのかどうか、日本人としては複雑です」

サイゴウ
「いい大人がガンプラに熱中している様子って、韓国ではプラス、マイナス共に色んな意味を含ませることができるからな。しかもテホは韓国のガンプラ愛好者としてはヘビーなレベルなので、ネガティブ方向にも解釈できる」

サカモト
「ジンスクが壊したRX-78を直す時、手元が狂っちゃうギャグはベタで笑えますが、日本じゃ誰もやらないネタでしょう」

サイゴウ
「韓国におけるガンプラ愛好家の描き方がこれで、日本では『ガンダム・ビルド・ファイターズ』だからねぇ…日韓互いの溝は深い」

サカモト
「もっとも、そんなこと考えて観ていたのは、我々だけでしょうけど…」

サイゴウ
「まっ、劇場で観るにはお金と時間の無駄だけど、家でデレデレと菓子喰いながら友達なんかと一緒に家で観るには、まあまあ行ける作品ではあったとは思うよ」

サカモト
「そこら辺もポイ捨て系商業作品として見れば、堅実な作りだったと言えるかもしれませんね」

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