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(2015年7月より不定期掲載)
日本と韓国の裏側で暗躍する秘密情報機関JBI…
そこに所属する、二人のダメ局員ヨタ話。
★コードネーム 《 サイゴウ 》 …仕事にうんざりの中堅。そろそろ、引退か?
☆コードネーム 《 サカモト 》 … まだ、ちょっとだけフレッシュな人だが、最近バテ気味

韓国映画の箱

(星取り評について)
(★★★★ … よくも悪くも価値ある作品)
(★★★ … とりあえずお薦め)
(★★ … 劇場で観てもまあ、いいか)
(★ … DVDレンタル他、TVで十分)
(+1/2★ … ちょっとオマケ)
(-★ … 論外)
(★?…採点不可能)

『ダイビング・ベル』(2014)★ [韓国映画]

原題
다이빙벨
(2014)
(韓国一般公開 2014年10月23日)

英語題名
『The Truth Shall Not Sink with Sewol』

日本語訳題名
『ダイビング・ベル』(※)
(※)スキューバ機器を使わない、釣り鐘型の潜水装置。
通称【潜水鐘】。

DVB.jpg

(STORY)

2014年4月16日に起こった「セウォル号沈没事件」。 船体が完全に沈むまで時間があったにも関わらず、まともな救出活動が行われなかったことから、300人近い犠牲者を出してしまう。

そして、事故当初に発表された行政側の華々しい救助活動とは全く異なる、悲惨な事実が次々とマスコミに暴かれて行った。

現場海域では長時間の海中作業が困難なことから、民間サルベージ会社による潜水機器「ダイビング・ベル」を投入した作戦が行われることになるが、次々と持ち上がる不可解な理由で、その作業は進まない。

刻々と時間ばかりが経過する中、現場周辺を疾走する放送記者イ・サンホと番組クルーたち、そしてサルベージ会社社長らが遭遇したものとは?!

サイゴウ
「さて、例の【セウォル号沈没事故もしくは事件】を描いた作品として、真っ先に登場し、韓国内上映については、お上から露骨な圧力をかけられ、更にそれを一部世論が取り上げて大騒ぎという、【話題性】という点では【話題】になった作品なんだけど、ホントは紹介することは気が引ける作品なんだよね」

サカモト
「日本でも、それなりに関心を集めそうな内容ではありますが。日本では某キー局でかなり力を注いで、【セウォル号沈没】の特番作っていた位ですから…」

サイゴウ
「いや、それも気が進まない理由の一つなんだよ。某テレビ局の番組は良く出来ていて、あれがどこまで真実かは別にしても、今回の『ダイビング・ベル』なんかより、客観的かつ具体的だった印象すらあったからなんだ」

サカモト
「でも、『ダイビング・ベル』は、韓国ならではの、落ち着かないライブ感覚と生々しい緊迫感があったと思いますよ」

サイゴウ
「でも、結局は情報量。特に韓国側の民衆が知りたいと思っているような事柄については、日本の番組の方が上手にまとめていて、みんな、こっちみたいな内容の方を求めていたんじゃないかな?今回の映画で使っている素材自体は現地でないと入手できないものだけど、混乱と罵声、イ・サンホの煽りパフォーマンスばかりで、最後は【え?それで??ポカーン】。サルベージを担当する会社社長に密着、ダイビング・ベル投入まで散々揉める様子だとか、海中のダイビング・ベル内部だとか、沈没したセウォル号の船内だとか、見所といえば見所なんだけど、結果的に何もないスカスカ感ばかりが漂う。上映尺が77分しかないもの怪しいし…如何に作り手がフライングして作っちゃったかを露呈しているようなもんだよ。内容のショボさに反比例して、オープニングやエンディングばかりが、やけに大げさで洗練されているのも不自然だ」

サカモト
「韓国内でも【TVやネットの動画寄せ集め】、みたいな批判はありますね」

サイゴウ
「言っちゃ悪いけど、似たような画像を買い取って編集すれば、どこでも似たような内容で作れるんじゃないの?って感じなんだよね。日本のTV局がそれをやらなかったのは、高い金出してまで、わざわざ他人の動画を購入する価値は無いと分かっていたからじゃないかな?」

サカモト
「確かに、『ダイビング・ベル』で使われている素材を日本の会社が【売って下さい!】ってコンタクトしたら、韓国側は尊大な態度でべらぼうな価格をふっかけて来そうですね」

サイゴウ
「だから、日本では外部資料を自力で集めるだけ集めて、再構築した方がいい、という判断があっても不思議じゃない。実際、日本で作った番組はビックリするくらい凝っていた。だから、【なんで日本の某TV局がこういうものを作って放送するんだ??おかしいだろ?】みたいな疑問も観ていて感じたけどな。まるで、【嫌韓】以降の新手【韓流ステマ】みたいだ」

サカモト
「逆説的な【韓流リブート】の下地作りにも見えましたからね」

サイゴウ
「特番を流した某TV局は、今じゃ、韓国がらみで、世間の大きな批判を受けているので、それを回避するために、ああいう番組を作ったと言われても仕方ないしな」

サカモト
「今回の『ダイビング・ベル』を観ていて、とにかく不愉快で疑問に感じたのは、作品中でMCやっていた、【GOパルニュース】のイ・サンホ(※)が演じる過剰なパフォーマンスです。タレントとして優れている人だと思いますし、報道を巡る日本と韓国の差異が垣間見えるので、面白くはあるんですけど、とにかくカメラの前にシャシャり出て来て、周囲を煽るような言動ばっかりやっているようにしか見えません」
(※)『ダイビング・ベル』の共同監督も務めているため、彼の【俺様ショー】と指摘されて仕方ない点もある。

サイゴウ
「そして、遺族側が彼らマスコミ煽られて、調子に乗っちゃっている風にも見えちゃうよな。逆に予想と違っていたのは、海上警察とか、司法の上層部の対応が結構冷静で、意外とまともに見えたことだ。彼らの回答ぶりだとか、現場での態度は、いろんなところで吊るし上げ喰らっているけど、この『ダイビング・ベル』で描いた範疇内では、むしろ、官僚としては当然の対応をしているだけなんじゃないのか?と思ったくらい。重大な責任を問われた公務員は、どこでも最初はあんなモンだろう?」

サカモト
「一部、セウォル号遺族の増長ぶりが韓国で批判されていましたけど、その裏側には、こういう韓国内マスコミの煽りもあったんじゃないのか?と指摘されても仕方ないかもしれませんね。結果、行政側の対応が、更に後手へと陥る悪循環」

サイゴウ
「韓国人が唱える【デモクラシー】って、日本のそれとは同じではないと思うので、オレたちがそれを批判しても意味無いし、そこに問題があるのなら、気づいて修正するのは、やっぱり韓国人の責任だろう。事故の対応不始末について、韓国行政の肩を持つ気はサラサラないけれど、なんでもイケイケどんどん、肝心な事は後回し、大事件が起こればなんでも政府や大統領、外国のせいにして大騒ぎ、でも、五年も経てばみんな忘れているみたいな韓国の風潮には、やっぱり文句ばかり並べている内輪側の責任があることを、もっと自覚すべきだとは思うんだけどな」

サカモト
「結局は、自発的に具体的なムーブメントを起こさないと何も変わらないということですね。ワーワー騒ぐだけではなくて…」

サイゴウ
「ただ、こういう韓国社会のよろしくない風潮は、日本でも全くありえないということではない。大災害や大事件が起こるたびに、日本でも行政や政治家の不備が叩かれるけど、それと本質的には同じようなものだ。日本人がセウォル号のような問題を吊るし上げて韓国や韓国人を馬鹿にすることは簡単だし、今の日本の風潮じゃ、愉快で楽しいことかもしれない。だけど、そんな自分たちの問題を自覚して、なんとかしたいと願っている普通の人達が、韓国にも大勢いることを忘れちゃいけないと思う」

サカモト
「かといって、日本人も言うべきことは言うべきだとは思いますけどね。そうじゃないと、韓国社会に巣食っている【負の勢力】が、そのまま後世に劣化・過激化して引き継がれて、結果、はたまた日本へのカウンターアタックに使われる訳ですから…」

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